VTuberとは
VTuberとは「Virtual YouTuber(バーチャルユーチューバー)」の略称で、2Dまたは3Dで動くキャラクター(モデル)を用いて動画配信をする人のことを指します。
年齢制限や資格も一切不要なので(※事務所に所属する場合や特定のアプリを使用する場合には例外あり)、配信環境さえ整えられれば、すぐにVTuberとして活動することができます。
2016年12月1日に「ギズナアイ」が世界初のバーチャルYouTuberとしてデビューしたといわれており、((株)矢野経済研究所によると)2022年度のVTuber市場は、前年度比167.7%の520億円、2023年度の同市場は同153.8%の“800億円”の見込みとなっていて、VTuberの需要が急激に拡大しているといえます。
VTuber業界の更なる発展を目指し、2022年6月8日には「にじさんじ」運営のANYCOLOR株式会社が、2023年3月27日には「ホロライブ」運営のカバー株式会社が上場しており、ますます社会との関わりが広がっていくことでしょう。
なお、「VTuber」の他にも「Vライバー」「バーチャルタレント」「バーチャルシンガー」などの呼ばれ方があり、YouTubeに限らず、TwitchやOPENREC、BiliBiliといった動画配信プラットフォームで活動しています。
VTuberになる方法
VTuberになるには、2つの方法があります。1つ目は、個人で機材等を揃えてVTuber活動を行う方法、2つ目は、VTuber事務所に所属して活動を行う方法です。
個人の場合
冒頭でも触れたとおり、基本的には年齢制限や資格も一切不要なので、以下の機材を揃えることができれば本格的に活動を始めることができます。
【必要な機材等】
・2Dもしくは3Dで動くモデル
・モーションキャプチャーツール
・録音/撮影機器(マイク、Webカメラ)
・高速なネット回線
・ハイスペックPC
これらの機材を揃えるには最低でも30万円程度の出費が必要になります。また、企画を考えたり(歌ってみた・踊ってみた、雑談、ゲーム実況・・・等)、動画・音声を編集したりと、配信に関するすべての作業を自分で行わなければなりません。しかし、収益もすべて自分のものにできるというメリットもあります。
ちなみに「絵を描くのが苦手だし、3Dグラフィックの知識も無いから自作のモデルが作れない・・・」という方もご安心ください。以下に記載するサイトで、プロのクリエイターに依頼して2D・3Dのモデルを作ってもらうことが可能です。
モデルを購入できるところ
「nizima(ニジマ)」はイラスト(背景画像・ケモノ耳等のアイテム)やLive2Dデータの販売・購入ができるショップです。お気に入りのクリエイターさんにオーダーメイドの依頼をすることも可能です。販売作品については、全て運営側で審査をしているので、初めての方でも安心して購入することができます。
「ココナラ」も「クラウドワークス」もフリーランスのクリエイターさんに依頼して、2D・3Dのモデル作成をお願いすることができます。ただし、「nizima」と違い運営側でデータを審査するという点は保証されておりませんので、評判の良いクリエイターさんにお願いするようにしましょう。
「機材を揃えるお金も無いし、VTuberになるのはあきらめるしかないのかな・・・?」という方にはスマホ一つで手軽に配信できるアプリもあります。
お手軽にVTuber配信ができるアプリ
・IRIAM
オリジナルキャラクターになり、配信ができるアプリです。1枚の立ち絵イラストさえ用意できれば、自分の表情に合わせて動くキャラクターを作って、手軽にライブ配信を始められます。
・REALITY
自分好みのアバターを作ってライブができます。
VTuber事務所のオーディションに合格して事務所に所属する
所属する事務所サポートを受けて活動できるのが「企業勢VTuber」です。サポート内容は事務所によって異なりますが、配信機材の用意や、動画制作・編集、宣伝、有名企業とのタイアップなどさまざまな支援をしてもらえることが多いです。他にも話題のアーティストに作曲してもらえたり、所属事務所が主催するお祭り(いわゆる箱イベント)に参加したり、すでに人気の先輩VTuberとコラボ配信ができること等によって、個人よりも圧倒的にVTuberとしての知名度を高めやすい環境に身をおけるといえます。
事務所に所属するにはオーディションに合格しなければなりませんが、難易度は非常に高いです。難易度の参考として、2021年3月3日の配信にて、ホロライブ所属の「大空スバル」氏が当時の志願倍率で「1200倍(運営公認の数字)」と発表しており、これはオーディションに参加した1200人のうちの1人として、オーディションを勝ちあがらないといけないということになります。しかも、これは2021年時点の状況ですから、さらに人気が上昇している2024年時点ではよりいっそう高倍率となっていることでしょう。非常に狭き門です。
▼参考
【運営公認】秘密を暴け!大空スバル探偵事務所!:OOZORA Detective agency investigate the secrets of the Hololive audition
Vtuberの仕事内容
基本的なVTuberの仕事は、動画投稿やライブ配信をすることで、動画の再生回数に応じた広告収入や、スーパーチャット(スパチャ)と呼ばれるライブ配信中に視聴者から送られるお金が主な収入源になります。人気が高いVTuberは企業からのオファーで、ボイス・グッズ販売や企業とのコラボ、CM・テレビ出演、ライブイベントなどの仕事が舞い込むこともあります。
ボイスとは自身の声を使った商品で、日常の挨拶や時報ボイスのような短いセリフや、ストーリー(例:恋人風のシチュエーション)のセリフをVTuberが読み上げて録音した音源を販売します。グッズはキャラクターのイラストを用いたキーホルダーやポストカード、缶バッチなどさまざまです。
VTuberに必要な能力
タレント力
VTuberのライブ配信は基本的に長時間(中にはゲームクリア耐久動画を企画して、12時間ぶっ通しで配信をするひともいる)にわたるものが多いです。視聴者を飽きさせないだけのトーク力や、長時間配信に耐えうるフィジカル・メンタル、また視聴者からのコメントに反応しながら配信できるコミュニケーション能力が求められます。他にも、企画力を高めるためにボイストレーニングやダンスレッスンに通ったりと自分磨きも必要になるでしょう。
配信に関する知識
音声を聞き取りやすくするための音声機器の設定、配信機材の準備や設定の最適化など視聴者にとって快適な配信環境を準備するためには配信に関する知識が重要です。動画を投稿する場合は動画編集ソフトの使い方や編集技術を身につける必要があります。他にも配信で用いる背景やBGM、ファンアートなどさまざまな素材を利用する際には、トラブルにならないよう著作者に許可を取ることも重要です。
最後に
一見すると、Vtuberはアニメキャラクターと区別がつきません。しかし、アニメキャラクターとの最大の違いはコミュニケーションができるということでしょう。Vtuberは実在する人間の人格が影響するため、その人の持つ個性が反映された配信を楽しめます。さらにSNSや配信のコメントでリスナーとリアルタイムにやり取りができる距離の近さがあります。VTuberはデジタル世界に存在しながら、現実世界とコミュニケーションができる特別な存在として、今後も発展していくことでしょう。